「インド万華鏡」の旅へ

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クンブメーラの聖地・ウジェイン 1

ウッジェイン(Ujjain)の名前は既にマハバーラタの時代から知られ、ブッダが生きていた紀元前5世紀頃には16大国のひとつ、アヴァンティ王国の首都ウジェイニとして記録に残っている。

f:id:Parashraama:20160818152821j:plain町の中心にあるバザールの賑わい。背後にはクリシュナ(ゴパール)寺院が建つ

マウリヤ帝国の第三代・アショカ大王は若き日に太守としてこのウジェインに赴任し、その旅の途上ヴィディシャで、美しい商人の娘と出会って結婚した。

二人の間に生まれたマヒンダは長じて敬虔な仏教僧侶となり、父アショカの意を受けスリランカへと仏教を伝えたと言う。

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ヴィディシャ近郊のサンチーの丘は仏教聖地として発展し、多くのストゥーパが建てられた

アショカ王の時代には仏教が盛んだったウジェインもその後のグプタ朝期にはヒンドゥ化が進み、今では仏教の気配はほとんど失い、12年に一度クンブメーラの大祭が開かれる、インド有数のヒンドゥ聖地として賑わっている。

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シプラ川沿いに続く広大なガート。ここがクンブメーラの会場となる。 

2016クンブメーラの時のガートの様子

市内には12ジョティリンガのひとつマハカレシュワル寺院や西インド土着の母神であるハルシッディ女神を祀る寺院など沢山のヒンドゥ寺院が立ち並び、年間を通じてインド中から善男善女が巡礼に訪れる。

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こじんまりとしたハルシッディ寺院の外観

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ハルシッディ女神の御神体

ハルシッディ女神は西インドを中心に広く信仰されているアンバージー女神の分身とも言われ、土着の地母神信仰の流れをくむ女神だ。

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信者が集うマンダパ・ホールの天井にはシュリ・チャクラが描かれる

この寺の礼拝ホールのドーム天井一面には巨大なシュリ・チャクラが描かれ、ここが女神の性力・シャクティを祀るデヴィ・シャクティ信仰のメッカである事を示している。

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聖なる乗り物であるネズミの上に鎮座するガネーシャ

蓮華座の上に座るのは仏像と同じだ。

シプラ川両岸のガート沿いをはじめ、ウジェイン市内は大小の寺院・祠堂があふれる一大宗教都市となっている。

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シヴァ神の御神体シヴァ・リンガムに礼拝する信者

リンガはこの地域に多い自然石製で、ヨーニは真鍮板で荘厳されている

その中心になっているのが、シヴァとその神姫であるシャクティ女神と、クリシュナ・ヴィシュヌ神である、と言って良いだろう。

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黒い肌のクリシュナ神。ある意味現代インドにおいて最も人気の高い最高神格

このシヴァ神と神姫シャクティ(様々な異名を持つ)、そしてクリシュナ・ヴィシュヌという三神は、おおよそ現代インドにおける最も勢力の有る三神であると言っても過言ではない。

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対岸からメインガートを遠望する

そういう訳で、ウジェイン市内でメジャーな寺院を一回りしガート周辺を巡って様々な祠堂を訪ねれば、おおよそインドにおけるヒンドゥ教の有りようと言うものが一通り理解できるだろう。


Ujjain - The City of Temples & Indore - Commercial Capital of Madhya Pradesh

ウジェインと近郊の中心都市インドールを紹介するオフィシャル・ビデオ

マンドゥ、オンカレシュワル、マヘシュワールにこのウジェインを加えたエリアはインドール・サーキットと呼ばれ、古き良きインドらしさを凝縮した地域になっている。有名観光地とは一味違うインドを是非体験して欲しい、お勧めのエリアだ。

 

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